
高盛グループの日本株チーフストラテジスト、ブルース・カーク氏によれば、現在の円ドル相場は約157.13であり、これは海外投資家が日本株を購入する際の「スウィートスポット」となっている。この為替水準は、円安によるドル価値減少のリスクを低下させると同時に、将来の円高による為替益のポテンシャルを提供する。
為替が主要な魅力に
カーク氏は、円ドル相場が160を下回る可能性が低いと指摘。そのような事態が発生すれば、日本政府が為替介入に乗り出す可能性がある。現在の為替水準は、日本株を海外ファンドにとってより魅力的なものとし、低コストでポジションを構築し、将来の為替変動によるリスクを軽減することができると強調している。
「これは外国人投資家にとって、単に日本株からのリターンを得るだけでなく、円高というプラスアルファを得るユニークな機会を提供する」とカーク氏は述べている。
日本株式市場の魅力の復活
日本株市場は、8月の暴落から大部分を取り戻したものの、多くの海外ファンドは依然として様子見の姿勢を続けている。投資家の関心が徐々に回復する中で、2025年に東証指数が高値に戻るための新たな原動力を提供する可能性がある。
ゴールドマン・サックスは、東証指数の12か月目標値を3,100ポイントと設定しており、月曜日にこの指数は2,726.74ポイントで取引を終えた。対して、UBS証券とJ.P.モルガンはそれぞれ2,900ポイントと3,000ポイントの目標を掲げている。
カーク氏は強調する。「不安定な時期を乗り越えた後、再び日本市場への外国人資本の関心が高まっているのが見え始めています。」
米国株の堅調さが外資の関心を一時削ぐ
同時にカーク氏は、政治的不確実性を背景に米国株が示した堅調さが、外資の日本市場復帰の動機を一時的に弱めたと指摘している。しかし、マーケットの状況が安定しつつある中で、外資が再び日本株市場に注目する動きが形成されつつある。
彼は、外資の復帰が日本株市場をさらなる高みに導く重要な力となり、日本株市場に長期的な好材料を提供すると述べている。
全体として、現在の円の「スウィートスポット」は、外資誘致にとって重要な意味を持つだけでなく、日本株市場の将来のパフォーマンスに更なる信頼を注いでいる。外資の持続的な流入は、今後数年間で日本市場の重要な柱となる可能性がある。





