
訪米日程と潜在会談の予定
インドのモディ首相は来月、ニューヨークで開催される国連総会に出席するため、米国を訪れる予定です。関係者によると、モディ首相は多国間外交の任務を遂行することに加え、トランプ米大統領と個別会談を行う可能性があるとされています。この潜在的な二国間会談は、最近の両国間の緊張した貿易関係を緩和する重要な機会とされています。
貿易と関税を巡る対立の激化
モディ首相の訪米のニュースが流れる直前に、米国はインド製品に25%の追加関税を課すと発表しました。この措置により、インドから米国への輸出に対する総関税率が50%に引き上げられました。これは、米国の主要貿易相手国の中で最も高い関税の一つであり、ニューデリーがロシア産石油の輸入を続けていることに起因しています。アナリストは、この関税政策が現在の印米関係の主要な摩擦点になっていると指摘しています。
交渉決裂と意見の対立点
これまでに、インドと米国は農業、乳製品市場のアクセス、およびエネルギー調達問題について5回の貿易交渉を行いましたが、立場の相違から行き詰まりました。特に、インドの広大な農業及び乳製品業界を解放するかどうか、及びロシアのエネルギーをどう調達するかについては、両国は合意に至っていません。米国財務長官ベーセント氏は、インドが交渉において十分に協力していないため、重要な合意の一部が未決のままであると公に見解を述べました。
米国の交渉スケジュールと期待
ベーセント氏は、トランプ政権が10月末までにインドを含む多国間の貿易協定交渉を完了する予定であると明らかにしました。彼は、現在の状況には課題が存在するものの、両国が合意に達することに対して楽観的であり、重要な国々と実質的な条件で合意を目指すと強調しています。この表明は、モディ首相の訪米中に交渉が進展する可能性があるというシグナルと見られています。
外交と経貿の交錯する試練
今回、モディ首相とトランプ大統領が直接会談を果たすことができれば、世界のメディアと投資家の間で大きな注目を集めることでしょう。一方では、両者が貿易摩擦を緩和する転機となる可能性があり、他方では、関税スタンスやエネルギー政策の意見相違から膠着状態に陥る可能性もあります。国連総会が近づく中、印米関係がこの機会を活かして緩和されるかどうかは、今後の注目ポイントです。






