
アメリカ陸軍は6月14日に250周年記念式典を迎えます。この日は偶然にも、アメリカの前大統領ドナルド・トランプ氏の79歳の誕生日でもあります。これを記念して、ワシントンで壮大な軍事パレードが行われる予定で、現役及び退役軍人への敬意を表すと同時に、トランプ氏の個人的な政治意図に対する激しい議論を再燃させています。
歴史的なパレードの計画
ホワイトハウスによると、このパレードは米軍の歴史的な伝承と勇敢な貢献を称えることを目的としており、およそ7000人の軍人が参加します。彼らは独立戦争からすべての主要な戦争にわたる軍服を着用し、コンスティテューション・アベニューを進行します。また、祝賀式にはアメリカの主力戦車M1エイブラムスが焦点となる予定で、最大25両の戦車が市内を走行する予定です。この54.5トンの戦車は、2024年の「ナショナルインタレスト」での世界のベストタンクランキングでトップ5に入っています。
さらに、パレードには150台の軍用車両と50機のヘリコプターからなる装甲・航空隊列が含まれ、部隊全体がバージニア州アーリントンのペンタゴンからナショナル・モールまで進行します。
高額な費用と都市への懸念
祝賀式の予算は2500万から4500万ドルにのぼると見込まれています。重戦車によるワシントンの道路損壊を防ぐため、軍はパレードルートの重要な曲がり角に重金属板を敷設し、戦車通行による路面のひび割れを防ぐ措置を取ります。それにもかかわらず、ワシントンD.C.の市長マリエル・バウザーは懸念を表明し、修復費用を予算に組み込むよう求めています。
また25両の戦車の行進は大音響を生み出し、交通やセキュリティ、維持管理に大きな負担をかけると警告されています。
軍を祝うか、それとも個人を祝うか?
トランプ氏は大統領在任中にパレードの実施を推進しましたが、当時予算上の問題や都市インフラの負担を理由に国防総省により却下されました。今回のパレードは、彼の長年の願望が実現されたものとして見られています。評論家は、この祝典は名目上軍に敬意を表するものですが、トランプ氏の誕生日と重なることで「公事か私事か」の疑問を引き起こしています。
民主党はこのイベントに明確に反対しています。下院議員のスティーブ・コーエンは、個人の誕生日や節目を祝う名目でのパレードに連邦資金を使用することを禁止する法案を提出しました。
さらなる政治的意図?
パレードのほかにも、外部はトランプ氏が5月8日を「第二次世界大戦勝利の日」と位置付け、ヨーロッパ戦場での勝利を記念しようとしているのではないかと推測しています。この考えはまだ具体化していませんが、彼はすでに発言の中で、アメリカが第二次世界大戦の勝利を正式に祝ったことはないとし、再び始める時が来たと述べています。
活動自体には軍事的な記念の意義がありますが、その付随する政治的象徴性とリソースの配分は、今後も議論の的となることでしょう。





