
日本時間12月19日未明、FRBは年内最後の政策金利決定を発表し、フェデラルファンドレートの目標レンジを25ベーシスポイント引き下げて4.25%~4.50%とし、市場予想に一致しました。しかし、FRBは声明で将来の政策金利目標の中央値を大幅に引き上げ、来年の利下げペースが顕著に鈍化すると示唆し、2回の利下げで合計50ベーシスポイントにとどまると予測しています。このタカ派のシグナルは市場に大きな動揺を引き起こし、米株、金銀価格が大幅に下落し、米ドルと米国債の利回りが急騰しました。
経済見通し予測:利下げの鈍化と高インフレーション
FRBが発表した最新の経済見通し予測によれば、米経済は2024年と2025年にそれぞれ2.5%と2.1%成長すると予測され、9月の予測より0.5および0.1ポイント上方修正されています。失業率予測も2024年は4.2%、2025年は4.3%に下方修正されました。一方、個人消費支出価格指数(PCE)で測定されるインフレ率は2024年に2.4%、コアインフレ率は2.8%となり、2%の長期目標を上回ると予測されています。
点線図の予測によれば、2025年末までにFRBのフェデラルファンドレートの目標レンジの中央値は3.75%~4.0%となる見込みです。9月に予測された4回の利下げと比べ、来年の利下げのペースは明らかに鈍化し、2回のみ、各25ベーシスポイントの利下げとなります。
市場の反応:株式、金銀急落、ドルが急上昇
タカ派利下げの影響で、米国株式市場の主要3指数は一斉に下落しました。ダウ工業株30種平均は1123.03ポイント急落し、2.58%安の42326.87ポイントで取引を終えました。S&P 500指数は178.45ポイント下落し、2.95%安の5872.16ポイント。NASDAQ総合指数は716.37ポイント急落し、3.56%安の19392.69ポイントで引けました。
商品市場では、COMEXの金先物は2.25%安の2602.2ドル/オンス、銀先物は3.54%安の29.825ドル/オンスとなりました。ドル指数は1%上昇して108.024に達し、米国債利回りも同時に上昇し、市場圧力をさらに強めました。
パウエル発言:慎重な政策ペースの調整
FRBのパウエル議長は記者会見で、現在の労働市場の逼迫状況が緩和され、インフレーションコントロールが顕著な進展を見せていると述べました。彼はFRBが利下げを一時停止する段階に近づいているとしながらも、政策の未来はインフレと雇用データの動向に依存すると指摘しました。経済が好調でインフレが更に下がらない場合、政策の調整は遅れる可能性がありますが、経済が低迷しインフレが迅速に低下すれば、利下げのペースが加速する可能性があります。
金の見通し:主に揺れ動く展開に
世界金協会が最近発表した報告によると、FRBが利下げを続けても金価格の上昇の余地は株式や不動産市場との競争により制約される可能性があるとされています。将来の金価格の動向は主に世界の中央銀行による金購入の勢いとアジア太平洋地域の需要の強さに依存し、2024年には振幅の大きい展開が予想されます。
まとめと展望
FRBのタカ派姿勢は、金融政策がより慎重な調整段階に入ったことを示し、将来の経済不確実性への懸念を強めています。投資家は、今後発表される経済データとFRBの政策の方向性に密接に注目しながら、株式および商品市場のボラティリティリスクに警戒を怠らないようにする必要があります。





